はじめに
複数アカウントでFF11を遊んでいると、こんな場面がよくあります。
- メインキャラクターについて来てほしい
- メインキャラクターが狙っている敵を、他のキャラクターにも攻撃してほしい
- 回復や支援を別のキャラクターに任せたい
- EasyFarmやCure Pleaseのような機能を、1つのアドオンでまとめて使いたい
これを実現できるのが、Windower 4用アドオンの Trust です。
Trustは非常に高機能で、22ジョブに対応し、戦闘・追従・回復・強化・弱体・精霊魔法・WS・連携・マジックバースト・敵を釣る・ロール・歌・ペット操作など、多くの行動を自動化できます。EasyFarmやCure Please、Rollbot、FastFollowといった個別のツールが担っていた役割を、Trustひとつにまとめて置き換えることを目的に作られています。
ただし機能が多い分、最初は正直かなり分かりにくいです。
- Trustをロードしたけど何も起きない
- Assistって何?
- FollowとAssistは何が違うの?
- Startしたのに敵を殴らない
- どのキャラクターでコマンドを打てばいいの?
このあたりで詰まる人は多いと思います。私自身も最初はそうでした。
そこでこの記事では、細かい設定はいったん置いておいて、
Trustを導入してから、複数キャラクターをメインキャラクターに追従させ、メインが狙っている敵を認識させるところまで
を、順番に、できるだけ丁寧に説明します。長い記事になりますが、この1本を読めば「Trustの土台」が理解できる内容にしています。
戦闘・回復・強化・WSなどの細かい設定は、次回以降の記事で扱います。
Trustとは何か
Trustは、Windower 4上で動作するアドオンです。名前だけ見るとFF11本来の「フェイス(Trust)」を連想しますが、ここで扱うのはプレイヤーキャラクター自身を自動操作するためのWindowerアドオンです。

これまで役割ごとに分かれていた
- EasyFarm(自動狩り)
- Cure Please(自動回復)
- Rollbot(コルセアのロール自動化)
- FastFollow(追従)
といったツールの機能を、1つのアドオンにまとめることを目指して作られています。個別にアドオンを組み合わせるのではなく、Trustひとつで「追従」「戦闘」「回復」「強化」「ロール」「歌」「WS」「MB」などをまとめて管理できるのが特徴です。
覚えることが多いアドオンなので、このブログでは複数回に分けて解説していきます。この記事はその1回目、基本操作編です。
導入前にこれだけは理解しておく
Trustの操作は、大きく分けて次の5段階があります。
- Trustをロードする
- Trustの自動動作を開始する
- 誰を基準に動くか決める(Assist)
- 誰について行くか決める(Follow)
- 何を自動で行うか設定する(Mode)

ここを理解していないと、「ロードしたのに動かない」となりがちです。ロードしただけでは、自動操作がすべて始まるわけではありません。特に複数キャラクターで使う場合は、「誰をアシストするか」を設定しないと、サブキャラクターが敵に対して何もしません。この記事では①〜④までを扱い、⑤(Mode)は次回以降で詳しく説明します。
導入の前提条件
Trustのダウンロード
Trust本体は、以下のGitHubのリリースページから最新版をダウンロードできます。
https://github.com/cyritegamestudios/trust/releases
ページ内の「Assets」から trust.zip をダウンロードし、解凍してできた trust フォルダを Windower/addons フォルダにコピーすれば導入完了です。既存の trust フォルダがある場合は上書きではなく差分更新になるので、バージョンアップ時も同じ手順で問題ありません。
Trustの設置場所

手動インストールした場合、基本的には次のフォルダにTrust本体が入ります。
Windower\addons\trust\
このフォルダの中に Trust.lua などのファイルがあれば準備完了です。
GearSwapが必要
TrustはGearSwapに依存しています。GearSwapを導入していない場合は、先にGearSwapを有効にしておいてください。
Trustをロードしたあと、次のコマンドで現在ロードされているアドオンを確認できます。
//lua list
この一覧に GearSwap と Trust の両方が表示されていればOKです。
Trustを起動する

各キャラクターでTrustを読み込みます。
//lua r trust
このコマンドの r は reload の意味です。Trustがまだロードされていなければ新規に読み込まれ、すでにロードされていれば再読み込みされます。つまり「読み込む」「読み直す」どちらの場面でも、このコマンド1つで大丈夫です。
正常にロードされると、
- 画面上に Trust / Party / Target といった小さなウィンドウが表示される
- チャットログに
Loading Trust...→Loaded Trustのような表示が出る
この2つが確認できれば、Trust本体のロードは成功です。
「ロード」と「開始」は別物

ここが最初につまずきやすいポイントです。
//lua r trust→ Trustを読み込むコマンド//trust start→ Trustの自動動作をONにするコマンド
この2つは別の操作です。ロードしただけでは、まだ自動行動は始まりません。
Trustを開始する
//trust start
このキャラクターのTrustをONにします。
Trustを停止する
//trust stop
自動行動を止めたいとき、設定を変更したいとき、一時的に自分で操作したいときに使います。
複数キャラクターをまとめて開始・停止する
6アカウントなどで毎回1人ずつ start を打つのは大変です。そこで使えるのがこちらです。
//trust startall
他のTrustキャラクターもまとめてONにします。
//trust stopall
まとめてOFFにします。戦闘が終わって「もう全員何もしなくていい」というときに便利です。
ここまでのコマンドまとめ
| やりたいこと | コマンド |
|---|---|
| Trustをロード | //lua r trust |
| Trust開始(このキャラのみ) | //trust start |
| Trust停止(このキャラのみ) | //trust stop |
| 全キャラクターを開始 | //trust startall |
| 全キャラクターを停止 | //trust stopall |
Assist(アシスト)とは何か

ここからがTrustの一番重要な部分です。
Assistとは、簡単に言うと
「この人が狙っている敵を、自分の戦闘対象として扱ってください」
という設定です。
例えば、メインキャラクター・サブキャラクターA・サブキャラクターBの3人で遊んでいるとします。メインキャラクターが敵(仮に「敵X」とします)をターゲットしたとき、サブキャラクターAがメインキャラクターをAssistしていれば、サブキャラクターA側も「メインが今、敵Xを狙っている」と認識できるようになります。そのうえで、Trustの戦闘・WS・MBなどの設定に応じて、その敵Xに対して行動します。
つまりAssistは、「戦闘対象を誰と共有するか」を決める設定です。
特定のキャラクターをAssistする
//trust assist キャラクター名
このキャラクターは、指定した相手がターゲットしている敵を基準に動くようになります。
6窓なら「assist me」が便利
マルチボックスの場合、メインキャラクター側から次のコマンドを実行すると便利です。
//trust assist me
近くのパーティーメンバーが、このコマンドを打ったキャラクターをアシストするよう設定されます。この設定をしていないと、サブキャラクターは敵に対して何も行動しません。マルチボックスで運用するなら、このコマンドは実質必須と考えてください。
具体例で見るAssist
6人パーティー(メイン+サブA〜E)で、メインキャラクター側から
//trust assist me
を実行したとします。この状態でメインキャラクターが敵Xをターゲットすると、サブA〜Eの全員が「メインが敵Xを狙っている」と認識するようになります。
注意:Assistしただけでは攻撃しません
ここが誤解しやすいところです。//trust assist me を実行しても、それだけで全員が抜刀して攻撃を始めるわけではありません。
Assistはあくまで「誰のターゲットを戦闘対象として見るか」を決める機能です。実際に
- 抜刀するか
- WSを撃つか
- MBするか
- 魔法を使うか
- 回復するか
は、それぞれ別のMode設定で決まります。ここを混同すると「Assistしたのに攻撃しない」となりますが、これは不具合ではなく仕様です。戦闘に関するMode設定は次回の記事で詳しく扱います。
Follow(追従)とは何か

次に重要なのが Follow です。名前のとおり、キャラクターを追従させる機能で、Assistとはまったく別物です。
AssistとFollowの違い
| 項目 | 役割 |
|---|---|
| Assist | 誰のターゲットを見るか(戦闘対象) |
| Follow | 誰の後について歩くか(移動) |
「Assist=戦闘対象」「Follow=移動」と分けて覚えてください。
全員を自分について来させる
メインキャラクター側から、
//trust follow me
他のキャラクターが、このコマンドを打ったキャラクターに追従するようになります。
特定のキャラクターを追従する
//trust follow キャラクター名
追従を解除する
//trust follow clear
全員の追従を止める
メインキャラクター側からまとめて解除する場合は、
//trust follow stopall
追従距離を変更する
近すぎる、遠すぎるという場合は、追従距離を指定できます。
//trust follow distance 1
これで1ヤルムの距離で追従するようになります。マクロ化するときは、パーティーの立ち位置に合わせて数値を調整してください。
マルチボックスで最初にやる4ステップ

ここまでの内容を、実際の起動手順としてまとめます。6キャラクター運用を例にします。
ステップ1:全キャラクターでTrustをロード
各キャラクターで実行します。
//lua r trust
ステップ2:メインキャラクターに切り替える
ここから先はメインキャラクター側での操作です。
ステップ3:全員のTrustを開始
//trust startall
ステップ4:アシストと追従を設定
//trust assist me
//trust follow me
意味としては、
startall→ みんなTrustを動かすassist me→ みんな自分が狙っている敵を見るfollow me→ みんな自分について来る
という3つのコマンドで、Trustの基本の土台が完成します。
現在の設定を確認する

Trustには非常に多くの設定項目があります。「今何がONになっているんだっけ?」というときに使うのが次のコマンドです。
//trust status
実行すると、現在のMode設定がチャットログに一覧表示されます。それぞれのMode(AutoBuffMode、AutoHealModeなど)の詳しい意味は次回以降の記事で説明しますが、今は「status=現在の設定一覧を見るコマンド」とだけ覚えておけば十分です。
Trustメニューを開く
画面上の設定メニューは、コマンドからも開けます。
//trust menu
デフォルトでは Ctrl + テンキーの+ でも開けます。
メニュー内の操作は、上下キーで項目移動、Enterで選択、Escで戻る、左右キーでメニュー側と設定画面側の移動、が基本です。
注意点: Trustメニューを開いたままコマンドを入力すると、実行できない旨のメッセージが表示されることがあります。その場合は、一度メニューを閉じてからコマンドを打ち直してください。
Mode(設定項目)の基本操作だけ先に紹介

Trustでは、AutoHealMode や AutoBuffMode のように「○○Mode」という名前の設定が大量に登場します。これは「その機能をどう動かすか」を決める項目です。中身の意味は次回以降でじっくり説明しますが、操作方法だけここで押さえておきます。
設定値を順番に切り替える
//trust cycle モード名
例えば //trust cycle AutoHealMode とすると、そのModeで使用できる設定値を順番に切り替えられます。
設定値を直接指定する
//trust set モード名 値
例えば //trust set AutoBuffMode Auto のように使います。
最初は挙動を確認しながら cycle で切り替える方が分かりやすいですが、マクロに組み込んで毎回同じ状態にしたい場合は set で直接指定した方が確実です。
複数キャラクターへ一括でコマンドを送る

Trustには、複数キャラクター間でコマンドをやり取りするIPC機能があります。
全員へ同じコマンドを送る
//trust sendall trust コマンド
例えば、全員の AutoEngageMode を Auto にしたい場合は、
//trust sendall trust set AutoEngageMode Auto
特定のキャラクターだけに送る
//trust send キャラクター名 trust コマンド
例えば、
//trust send サブキャラクターA trust start
send / sendall は、同じPC上で動いている複数のWindowerインスタンス同士で命令をやり取りする仕組み(IPC)を使っています。6アカウント運用では特に役立つ機能です。
うまく動かないときのチェックリスト

Trustを触り始めてすぐ、思うように動かないことはよくあります。以下の順番で確認してください。
① Trustがロードされているか
//lua list
一覧にTrustがなければ、
//lua r trust
② Trust自体がOFFになっていないか
//trust start
または、メインキャラクターから
//trust startall
③ Assist対象が設定されているか
これが一番見落としやすいポイントです。メインキャラクター側で
//trust assist me
を実行してください。アシスト対象が設定されていないと、サブキャラクターは敵に対して何も行動しません。
④ Targetウィジェットを確認する
Trustの画面には Target という表示があります。メインキャラクターが敵をターゲットしたとき、サブキャラクター側の Target 欄にも同じ敵が表示されているか確認してください。表示されていなければ、Assist設定を見直します。
「アシストしているのに殴らない」は故障ではない
Assistは「敵を認識させる」設定であって、「攻撃させる」設定ではありません。実際に抜刀・攻撃させるには、戦闘系のMode(AutoEngageMode など)を別途ONにする必要があります。この部分は次回の記事で扱います。
「強化魔法は勝手にするのに殴らない」も普通に起こる
例えば AutoBuffMode = Auto になっていれば、ヘイストなどの強化魔法は自動で使いますが、AutoEngageMode = Off であれば自動で抜刀はしません。Trustは機能ごとに独立してON/OFFできるため、
- 強化だけON
- 回復だけON
- 戦闘はOFF
といった組み合わせも可能です。これはTrustの最大の特徴で、後衛でヘイスト・回復・弱体だけを行うキャラクターを作ることもできますし、逆に戦闘・WS・精霊・MBまで全部自動化することもできます。
最初の動作確認、おすすめの手順
Trustを初めて触るときは、次の順番で確認すると分かりやすいです。
- 全キャラクターでロード
//lua r trust - メインキャラクターで全員開始
//trust startall - アシスト対象を自分にする
//trust assist me - 自分について来させる
//trust follow me - メインキャラクターで少し歩いて、サブキャラクターがついて来るか確認
- 敵をターゲットする(まだ攻撃しなくてOK)
- サブキャラクター側の
Target表示に、同じ敵が出ているか確認
ここまで確認できれば、Trustの土台部分は正常に動いています。
最初から戦闘・回復・強化・弱体・釣り・連携まで全部一度に設定しようとすると、動かなかったときにどこが原因か分からなくなります。まずは①Trustの起動、②Follow、③Assist、④Target認識、この4つを確認してから、少しずつ機能を足していくのがおすすめです。
この記事で使ったコマンド一覧
| やりたいこと | コマンド |
|---|---|
| Trustをロード | //lua r trust |
| Trust開始(自分のみ) | //trust start |
| Trust停止(自分のみ) | //trust stop |
| 全員のTrustを開始 | //trust startall |
| 全員のTrustを停止 | //trust stopall |
| 自分を全員のアシスト対象にする | //trust assist me |
| 指定キャラクターをアシスト | //trust assist キャラクター名 |
| 全員を自分について来させる | //trust follow me |
| 指定キャラクターに追従 | //trust follow キャラクター名 |
| 追従を解除 | //trust follow clear |
| 全員の追従を停止 | //trust follow stopall |
| 追従距離を指定 | //trust follow distance 1 |
| 現在の設定を確認 | //trust status |
| Trustメニューを開く | //trust menu |
| Modeを順番に切り替え | //trust cycle モード名 |
| Modeの値を直接指定 | //trust set モード名 値 |
| 全員へコマンド送信 | //trust sendall trust コマンド |
| 特定キャラクターへコマンド送信 | //trust send キャラクター名 trust コマンド |
覚えることが多く見えますが、最低限、次の4行だけ覚えておけば最初は十分です。
//lua r trust
//trust startall
//trust assist me
//trust follow me
意味は「Trustをロードする → 全員のTrustを開始する → メインキャラクターが狙っている敵を見る → メインキャラクターについて歩く」です。ここまでできれば、Trustの土台は完成です。
次回予告
次の記事では、ここから一歩進めて「実際に戦わせる設定」を扱います。
- AutoEngageMode(自動抜刀)
- AutoTargetMode(ターゲット取得)
- AutoFaceMobMode(敵方向への自動旋回)
- CombatMode(戦闘方式)
- AutoHealMode(自動回復)
- AutoBuffMode(自動強化)
- AutoDebuffMode(自動弱体)
- AutoDispelMode(ディスペル)
- AutoStatusRemovalMode(状態異常回復)
- AutoNukeMode(精霊魔法)
- AutoSkillchainMode(WS・連携)
- AutoMagicBurstMode(マジックバースト)
単にコマンドを並べるのではなく、「このModeをONにすると、キャラクターが実際にどう動くのか」を、パーティー運用の具体例つきで説明する予定です。
注意事項
Trustを含むWindowerアドオンや外部ツールの使用については、利用環境やゲーム側の規約等をご自身で確認したうえで、自己責任でご利用ください。また、Trustは現在も開発が続いているアドオンのため、バージョンアップによってコマンドや動作、設定項目が変更される可能性があります。
コメント